90年代の歌舞伎町
僕は95年あたりにクラブでレギュラーでDJをやってた時期がありました。
その頃は殺伐とした時代だし、クラブの場所も歌舞伎町のど真ん中だったので
いろんなことがありました。
僕がDJをやってる日は大した問題もなく、あっても酔っ払って喧嘩ぐらいなので、よかったんですが歌舞伎町と言う場所柄、外では大騒ぎでした。
どこかのキャバクラで誰か日本刀を振り回して暴れて、パトカーが何台も来てるという噂が入って、僕とクラブの店長は抜け出して野次馬見物にいきました。
そのキャバの前には警官と野次馬で夜中なのに満員御礼状態だったのですが、警戒中の中その暴れているという男ができました。
上半身裸で思いっ切り墨が入ってる男が、手錠をかけられて警官に両脇を抱えられて、階段を下りながら僕ら野次馬に向かって
「ジロジロ見てんじゃねーよ!この腐れ外道どもが!」と叫んでました。
僕と店長は顔を見合わせて
「外道に外道って言われたよ」
と言いながら、またクラブに帰っていきました。